サ高住とはどんな施設か?
サ高住とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略称です。
基本的なサービスは安否確認の見回りと食事提供のみで、必要な介護サービスはケアマネジャーと相談しながら自分で選ぶことができます。
国は、「ある程度身の回りのことは自立しているが、自宅での生活には不安。」という人が入居することを想定してサ高住というものの法律を作ったようですが、サ高住側は要介護度の重い人や医療ニーズの高い利用者を受け入れているのが現状です。
サ高住が介護度の重い人を入居させるのはなぜか?
介護保険では要介護度によって使える介護保険の限度額があります。
一番軽い要支援1では1ケ月50,030円、一番重い要介護度5では1ケ月360,650円。
サ高住としてはこの介護保険の分を、自社のサービスを使って収入としたいねらいがあるのでしょうねぇ。
中には「要介護3以上でないと入居できません。」などと言っているけしからんサ高住もあります。
独身で一人暮らしの二郎さん(仮名)60歳。
二郎さんは、もともとあった持病が悪化して寝たきりの要介護5となりました。
自宅での生活が困難となりましたが、まだ60歳と若く、特養などの入所ではなくサ高住の入居を希望されていました。
サ高住との契約当日・・ケアマネジャーは今まで担当していた人ではなく、サ高住の系列のケアマネジャーが担当しますと告げられます。
そこのサ高住の施設長曰く「ウチのケアマネはすぐそばにいて本人の状態を一番わかりますからね。」
そして、同じ建物内にあるディサービスを月曜から土曜まで毎日利用するプランを押し付けられました。
「ちょっと待った~!」
平成30年度の介護保険改正でかかえこみはダメってなったでしょ~。
ケアマネジャーは自社のサービスだけ押し付けたら減算よ。
介護保険改正時にディサービスであればケアマネジャーがいくつかの事業所を紹介して、本人が自由に選択できるようになりました。
利用者が自由に選択できるということをケアマネジャーは重要事項などに盛り込み、説明しなければいけない事になったのです。
食事についても言いたい。
パンフレットなどを見ると「栄養バランスのとれた温かい食事を提供」とおいしそうな食事の写真を載せていますが、お湯で温めるだけの食事を提供しているサ高住の多いこと・・・
温めるだけでも今はおいしく調理されているのですかね。