訪問看護はどのような人が利用できるのか
訪問看護のサービスは、病気や障害のある方が利用できます。
医療保険、介護保険のどちらでもサービスを受けることはできますが、介護保険の認定を受けている人は、介護保険が優先となります。
ただし、介護保険の認定を受けていても、癌末期の方や難病などの厚生労働大臣が定める疾病の場合は医療保険が適用となります。
訪問看護の利用には、医師の指示書が必要ですから、主治医かケアマネジャーに相談しましょう。
介護保険の認定が要支援1なんだけど、訪問看護を利用できるかい?
大丈夫ですよ。予防の観点から、介護度の軽い人でも訪問看護は利用できます。
例えば、糖尿病があり栄養指導をしてほしい場合や、軽い認知症があり服薬管理をしてほしい場合なども、訪問看護は利用できます。
訪問看護は365日24時間対応のところがある。
緊急時訪問看護加算を算定している訪問看護ステーションであれば、体調が悪いときなどいつでも相談できますから安心です。
また、必要があれば夜間に看護師さんがかけつけてくることも可能です。
自宅での入浴の介助も訪問看護を利用して支援してもらうことができます。
医療ニーズの低い方であれば、ヘルパーさんに入浴の介助してもらった方が利用料金は安いですが、病気があって心配な人は訪問看護を利用して、入浴の介助を看護師さんにお願いしましょう。
在宅酸素の方でも、医師の許可があれば自宅での入浴が可能です。
ターミナル(終末期)の看護も訪問看護で。
自宅で家族を看取る場合も、訪問看護の看護師さんは頼りになります。
通常は訪問看護の利用回数は決められていますが、終末期などで医師の指示があれば14日間を限度に連続して訪問看護を利用することが可能です。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に住んでいるトモさん(仮名)93歳。
トモさんは、介護保険が要介護1と認定されています。
最近、物忘れが進んできてお薬の管理がむずかしくなってきました。
そこで、2週間に1回訪問看護を利用して、お薬の管理をしてもらうことになりました。
トモさんは介護保険の負担割合が1割負担なので、月に2回訪問看護を利用すると2,737円になります。
トモさんの娘さんにお薬カレンダーを2つ買ってきてもらい、看護師さんに2週間分のお薬をセットしてもらうことになりました。
また、トモさんは不安な気持ちが大きくなると、心配で夜も眠れなくなってしまうのですが、緊急時訪問看護加算を算定している訪問看護を利用開始したので、いつでも電話で看護師さんに相談することができ、安心してよく眠れるようになったそうです。
良かったですね、トモさん。