介護施設ではお寿司は食べられるの?
日本人はお刺身やお寿司が大好きです。
自宅では毎日お刺身を食べるという高齢者の方もいます。
しかし、自宅での生活が困難になり、介護施設に入所が決まると、もうお刺身などの生ものが食べられなくなるかもしれません。
食中毒を避けるため、生野菜も提供しない介護施設もあります。
施設に入所しても、ときどき家族が外食に連れ出し、お寿司を食べてくる人はいます。
しかし、新型コロナウィルスの感染予防のため、外出を控えるようにお願いしている施設もあるので、施設に入所中の利用者さんは、しばらくお寿司を食べられていないのでしょうね。
まれに、介護施設でもお刺身やお寿司を提供しているところもありますが、全国的にみても数が少ないのが現状です。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に入居しているナオトさん(仮名)65歳。
ナオトさんが入居しているサ高住の食事は、ご飯は炊飯器で炊くけれど、おかずはレトルトです。
三食ともお湯で温めて、袋から出すおかずが提供されています。
そのため、刺身などの生ものは一切提供されていない施設です。
ここのサ高住のルールでは、入居者の人は食べ物を持ち込んだり、出前をとることはOKとされています。
お寿司の大好きなナオトさんは、夕食に特上のお寿司の出前をとりました。
その夜のことです。
ナースコールがなり、職員がナオトさんの部屋に行くと、腹痛の訴えがありました。
下痢をしていて、苦しそうです。
ウンチを出し切ると痛みは治まり、眠りにつくことができました。
ナオトさんは食中毒ではなかったけれど、こういう事があるとやはり介護施設としては生ものの提供は考えてしまいますよね。