介護保険負担限度額認定の有効期間がもうすぐ切れます。
介護保険の施設に入所している非課税世帯の皆さん、「介護保険負担限度額認定」の申請はお済みですか?
7/31で有効期間が切れますよ。
収入によって第1段階~第3段階に分かれています。
【第1段階】生活保護のレベル。
食事代は1日300円。
なんと三食で300円です。
部屋代は4人部屋などの多床室であれば、負担0円。
【第2段階】
非課税世帯で年金収入が80万円以下の人。
食事代は1日390円、部屋代は多床室で1日370円です。
【第3段階】
非課税世帯で年金収入が80万円を超える人。
食事代は1日650円、部屋代は多床室で1日370円です。
あとは、介護保険の1割負担分を支払うだけ。(生活保護の人は介護保険の1割負担も扶助されます。)
年金が少なくても、介護施設に入れるような気がしてきませんか?
ただし、この「介護保険負担限度額認定」、世帯での収入で決定しますので、働き盛りの子供さんと同居している方は要注意です。
この場合の収入はあくまで「世帯」で決定するので、子供さんの収入も関係あるのです。
同じ屋根の下に住んでいても、世帯が別であればそれぞれの収入で決まるので、あえて別の世帯にしているご家族もいますね。
ところが、介護保険は市(区)役所の管轄。「介護保険負担限度額認定」を受給できる人が増えれば、それだけ市(区)役所の財政が減りますから、すんなり別世帯にしてくれない場合があります。
住んでいる市区町村で対応が違う。
A子さん(90歳)は、T市にお住まい。
自宅での生活が困難になり、いよいよ特養への入所が決まりました。
同居の息子さんは働いており収入はあるのですが、まだまだ子供の教育費にお金がかかり、親の介護費を負担する余裕はありません。
息子さんが市役所へ「介護保険負担限度額認定」の申請をする前に、お母さんとの世帯を別にするため住民課で手続きをしました。
市役所の住民課の人は「施設に入所されるのですね。」と、スムーズに対応してくれて無事に申請が通り第3段階と認定されました。
1ケ月の特養利用料金は8万円程で済みそうです。
一方A子さんの隣市(K市)に住むB子さん(90歳)も、まったく同じような状況で、息子さんが市役所へ相談に行きました。
するとK市の職員は「そんな事で世帯を分けるなんてとんでもない。」と世帯を分けてくれませんでした。
結果、介護保険負担限度額認定の申請は通らず、B子さんの特養利用料金は1ケ月12万円位かかりそうです。
まったく同じ状況・同じ県民なのに、市役所の判断でこんなにも不公平なことが実際におきているって、厚労省のエライ人たちは知っているのかしら~?