在宅で生活している方が介護保険を利用する場合、要支援1・要支援2の利用者さんは地域包括支援センターが窓口となりますが、要介護1~要介護5の判定を受けた方は居宅介護支援事業所に在籍しているケアマネジャーが担当します。
最初から相性のいいケアマネジャーが担当してくれればいいのですが・・・
話を聞いてくれない、自分の事業所の関連施設しか紹介してくれないなど、ケアマネジャーに対して不信感でいっぱいになってしまった場合、他のケアマネジャーに変更することは可能でしょうか。
答えは
です。
ケアマネジャーを選ぶ権利は、利用者さんや家族にあります。
ただし、自分の意見を聞いてくれないからと短期間でケアマネジャーを変えることはお勧めできません。
愛犬家のミエさん(仮名)90歳の場合
ミエさんは息子さんとお嫁さんとの3人暮らし。
ディサービスを利用しながら元気に生活されています。
ミエさんの家は大型犬と小型犬の犬が室内で飼われており、2匹はいつもリビングにいます。
担当のケアマネジャーは大の犬嫌い。
以前他の利用者さんの家で、小型犬に噛みつかれてしまったこともありました。
ミエさんの家にも毎月訪問しなくてはいけないのですが、犬が怖くて話に身が入りませんでした。
それを察知した息子さんより、ケアマネジャーを変更したいと依頼がありました。
これは致し方無い状況だと思います。
変更後のケアマネジャーは自身も犬を飼っており、犬が大好き。
ミエさんの犬を撫でながら、ミエさんや息子さん夫婦の相談にもきちんと対応できました。
そしてミエさんがお亡くなりになるまでの6年間、ケアマネジャーとして支援することができました。
ご利用者さん、家族、そして犬もケアマネジャーとの相性、大事です。