介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

ヘルパーさんが見つからない!

市内の訪問介護事業所が閉鎖すると連絡がきました。

原因はヘルパー不足による経営不振との事でした。

さて困ったのは閉鎖してしまった訪問介護事業所を利用している高齢者の方です。

1人暮らしでヘルパーさんがいなければ生活できない人は特に困ってしまいます。

急いで市内の訪問介護事業所に連絡しました。

「今、一杯で受けられないのです。」

「ヘルパーが不足していて無理なのです。」

などなど、どこの事業所に聞いても受けてもらえません。

この実態を行政は把握していますか?

住み慣れた家で最後まで暮らしたいという利用者さんの希望を叶えるためには、ヘルパーさんは必須なのです。

「地域包括システム」はどうなっちゃってるの?

*地域包括ケアシステムとは、要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続けることができるように地域内で助け合う体制のことです。

地域包括ケアシステムとは | 地域包括ケアシステム | あいち地域 ...

住み慣れた地域で暮らすためには、「住まい」がなければいけません。

普通「住まい」と考えるのは自宅です。

サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームには、ヘルパーさんがたくさんいるのに、自宅に来てくれるヘルパーさんが見つからない。

これは自宅の支援の場合はヘルパーさんが移動などで空き時間が多くなったりして利益が薄いのですが、施設の場合は切れ間なくヘルパーさんが働くことができ、その分介護報酬がたくさんもらえることが原因でしょうね。

2022年度の介護事業所の倒産は過去最多となっています。

厚労省の偉い人たちにお願い。

施設(サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホーム)のヘルパーさんと自宅のヘルパーさんの介護報酬に差を付けて下さい。

そうでなければ、最後まで自宅で生活するなんてとうてい無理です。

1人で行う介護って大変なんです!! | あんしんライフよこすか