介護医療院とは
介護医療院は2018年4月に新しく創設された介護保険の施設です。
厚生労働省のホームページでは
『介護医療院は、要介護高齢者の長期療養・生活のための施設です。』と明記されています。
また、
『当面の間、介護医療院は、療養病床からの移行が見込まれますが、単なる療養病床等からの移行先ではなく、「住まいと生活を医療が支える新たなモデル」として創設されました。介護医療院においては、「利用者の尊厳の保持」と「自立支援」を理念に掲げ、「地域に貢献し地域に開かれた交流施設」としての役割を担うことが期待されます。』
とも記されていました。
認定調査のため介護医療院を訪問しました。
昨年市内にできた介護医療院は入所希望者が多くて満床の状況。
現在新型コロナの感染予防のため面会禁止です。
入所者は介護保険の認定を受けているので、介護保険の有効期間が終わる前に介護保険の更新申請をして認定調査を受ける必要があります。
今回は市役所より委託を受けて、私が認定調査に行くことになりました。
廊下やホールに利用者の姿がない!?
今回訪問した介護医療院はベット数が約100床あり、満床ということは100人の利用者さんがいるはずなのですが・・・
廊下にもホールにも1人も利用者さんがいないのです。
数人の看護師がナースステーションなどにいるだけ。
担当看護師の案内で認定調査の対象者の方の居室に向かうため廊下を歩いていると、居室のドアは全開だったので、すべての利用者がベッドで横になっているのが見えました。
これって病院の療養病床と何が違うのだろう?
介護保険まで使う必要があるのかな?
というのが私の第一印象でした。
延命治療は望まない人が増えている昨今。
ただ栄養だけを体に入れてベッドで寝ているだけって、本当に本人は望んでいるのかな?
厚労省の宣伝とはかなり違う気がする。
地域によっては特別養護老人ホームの空床が問題になっています。
これは施設が増えていることに加え、介護職員不足により空床になっていると言われています。
特別養護老人ホームが空いているのに、これまで医療保険のみで賄ってきた療養病床などを、介護医療院という名称に変えて介護保険の財源からも出させる必要はないでしょ。