介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

介護職員等ベースアップ等支援加算

令和4年10月より、「介護職員等ベースアップ等支援加算」というものが新たに創設されました。

介護職員の給料がとても低いので、給料を上げてやろうという国の施策です。

特定処遇改善加算の実態】勤続10年の介護福祉士… | 三幸福祉 ...

介護職員の給料を1ケ月9,000円程アップさせたいそうです。

これまでも介護職員の給与をサラリーマンの平均給与まで引き上げようと「処遇改善加算」「特定処遇改善加算」というものができました。

今回は第3弾。

介護サービス事業所はベースアップ等支援加算を算定するためには、処遇改善加算(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)のいずれかを算定している必要があります。

介護保険なので、負担割合に応じて利用者さんの支払いが生じます。

在宅で生活している利用者さんには毎月介護サービスの予定を入れた利用票を渡すのですが、利用票には加算だけでも何行にもなるので分かりにくいですね~

介護職員の給料が上がるのは嬉しいことですが、もっとシンプルなシステムにしないと、高齢者には理解できないと思います。

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介護保険の負担割合が1割負担の人であれば、利用している介護サービスの量にもよりますが負担額が増えるのは数百円です。

国税庁によると 1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円だそうです。

介護職員で461万円の収入を得ている人はごく少数でしょうね。

私が初めて介護の仕事に就いた時には、時給900円。

宿直もして1ケ月頑張っても月の給与は14万円位でした。

とうてい年収461万円には届きません。

介護職員を生業としている低所得者の人はたくさんいます。

でも介護職員の給料を上げようとすると、利用者さんの負担が増える・・・

なんだかモヤモヤしますね。