ヒートショックにご用心
朝晩の寒さが増す今日この頃ですが、1日の仕事を終えて暖かいお風呂に入るのは至福のひと時です。
施設に入所している方や、ディサービスなどで入浴している方は、施設内や脱衣室、浴室が暖かくしてありますから、あまり温度差はないと思います。
自宅で生活している高齢者の方は、寒暖差に気をつけて入浴しましょう。
部屋や脱衣室は暖かくしていても、浴室は冷え冷えとしている場合があります。
冷えた体を浴槽に入れると、急激に血圧が上がります。
そして体が温まることで、今度は血圧が下がっていきます。
血圧が下がることを喜んでいる人もいるのですが、実はこの急激な血圧の変動がとても体にはよくありません。
冬に浴槽で亡くなる高齢者の方も少なくありませんから、
できれば、浴室も暖かくしてほしいですね。
お風呂が嫌いな高齢者はけっこう多い。
お風呂が大好きで、毎日入浴する高齢者の方もいますが、お風呂が嫌いな高齢者の方も多いです。
洋服を脱いだり、着たりも面倒になってくるのでしょう。
介護施設に入所している方は、週2回入浴している場合が多いので、自宅で生活している高齢者の方にも週2回は入浴してほしいと思います。
入浴は清潔保持のためだけではなく、血流もよくなり褥瘡(床ずれ)の予防にもなります。
自分でお風呂掃除ができない人は、介護保険の申請をしてヘルパーさんに来てもらうこともできます。
また、ディサービスを利用して、入浴介助の支援を受けてもいいと思います。
息子さん夫婦と暮らす、やす子さん(仮名)96歳
やす子さんは、若い時からお風呂が嫌いです。
年を増すごとにますますお風呂に入らなくなりました。
家族が何度も説得して、やっとお風呂に入るのは2週間に1回くらい。
1人では入浴できないので、いつもお嫁さんが介助しています。
やす子さんは、2週間に1回しかお風呂に入らないけれど、全然嫌なにおいがしないから不思議です。
そんなある日。
息子さん夫婦と一緒に温泉旅行に行くことになりました。
部屋に露天風呂が付いている旅館に2泊しました。
いつもはお風呂に入りたくないと言うやす子さんですが、なんと4回も露天風呂に入ったそうです。
これには家族もビックリ。
最後の温泉かもしれないからのぅ。
やす子さん、温泉だったらお風呂に入るのですね・・・