寒くなってくると、高齢者はズボンの下にたくさん下着をはいています。
12月中旬を過ぎたころより、急に寒さが厳しくなってきましたね。
昨日の朝、私の家の中は温度は5℃ほどしかありませんでした。
冷蔵庫が4℃ですから、家の中は暖房を付けないと冷蔵庫に入っているようなものです。
北国では、氷点下になっているのでしょうか。
このように寒くなってくると、高齢者はたくさんの下着をはいています。
トイレ介助をするときに、ズボンを下げようとすると、ズボン→厚地のももひき(くるぶしまである)→薄地のももひき(くるぶしまである)→7分パンツ→毛糸のパンツ→3分パンツ→リハビリパンツと、まるでタケノコのようにむいてもむいてもおしりがでてきません。
やっと全部を下ろして排泄後に、今度はリハビリパンツ→3分パンツ→毛糸のパンツ→7分パンツ→薄地のももひき→厚地のももひき→ズボンをはいていきます。
何枚か一緒に引き上げて、はいてもらおうとすると、嫌がる利用者さんもいます。
一枚、一枚引き上げるたびに、上に来ている下着を中に入れてほしいそうです。
入浴時も同じように、着替えが大変です。
順番通りにはかないと、家族からクレームが来る場合があります。
以前、入浴後に毛糸のパンツを最後にはいて家に帰った利用者さんがいました。
ご家族より、
「毛糸のパンツは、リハビリパンツの上にはかせてちょうだいって言ったでしょ!」
とお叱りをうけました。
そんなに怒らなくても・・・
しかし、家族の怒りは収まらず、市役所の高齢福祉課までクレームを言いに行っておりました。
もちろん、ご家族の要望通りの順番で衣類を着せてあげなかった介護職員が悪いのですが、何枚もはいているのですから、順番を間違うこともあるんじゃないかな~
家の中が寒いと心配だと思いますが、ディサービスなどの施設の中は暖房が付いていて暖かいです。
あまり厚着をしていると、こもり熱が出ます。
たくさんはかないと、寒くて外に出れないよ。
たくさん着ていると、動きも悪くなりますよ。
最近は、ヒートテックの温かい下着が売っていますので、ユニクロの極暖のような下着をご用意いただいて、せめてズボンの下は3枚くらいでおさめていただけると、介護する側も大変助かります。
義母は、一緒に住んでいるときには、ズボンの下にパンツやズボン下を5~6枚はいていました。
自分でトイレに行けるうちは、何枚はいていてもいいと思うのですが、施設に入所している現在は、リハビリパンツの上には、くるぶしまでの長さのももひきだけになりました。
施設内は1年中温度管理がされていますからね。