介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

骨粗鬆症になると・・・

人間の骨は、<溶かして壊す ⇔ 新しく作る>を繰り返している。

私たち人間の骨は、骨吸収(溶かして壊されること)と骨形成(新たに作られること)を繰り返し行っています。

このバランスが壊れ、骨がスカスカになっていく病気を骨粗鬆症といいます。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう) | 健康Walker【健康情報サイトは健康 ...

骨粗鬆症は閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化とかかわりが深いと考えられています。

運動レクリエーションには注意が必要

以前は10月10日は体育の日でした。

今年は体育の日がなくなり、7/24がスポーツの日になっていましたね。

ディサービスなどでは、10月にレクリエーションで運動会をやることが多いですが、普段ほとんど運動をしていない高齢者の方は、骨折にならないように気を付けましょう。

くしゃみをしただけで、骨折してしまう高齢者の方もいます。

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ボーリングレクリエーションに参加したひろ子さん(仮名)82歳。

ひろ子さんは77歳ころまで、看護師としてバリバリ働いておりました。

すこし背中は曲がってきたけれど、体には自信があります。

ディサービスでボーリングをしていた時のこと。

ボーリングといっても、ピンにはペットボトルを使用し、ボールもかなり軽めのものを使います。

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高齢者のレクリエーションなので、参加者はイスに座ったままボールを転がしてピンにあて、点数を競います。

ひろ子さんの順番がきました。

イスに座って両手でボールをつかみ、イスから3mほど先のピンに向かって、

「それ~ぇい。」

と、ひろ子さんは力いっぱいボールを転がしました。

その時です。

痛い、いた~い!!

と、ひろ子さんが大声を出して痛がり始めました。

どうやら腰のあたりが痛いようです。

整形外科を受診した結果、腰椎椎体骨折と診断されました。

あんなに体に自信のあったひろ子さんでも、簡単に骨折してしまったのです。

知らない間に圧迫骨折?腰の痛みにBKP手術 | 岡山旭東病院

その日、ディサービスのレクリエーション担当だった若い介護職員さんは、かなり気にして落ち込んでいましたが、これは誰のせいでもありません。

誰のことも責めることはできません。

ご利用者さんの家族の中には、ディサービスの利用中の骨折なので、治療費などを請求してくる人もいるでしょう。

事業所側はしっかり保険に入って、対応できるようにしておきましょう。

その後、ひろ子さんはしばらくディサービスをお休みしていましたが、今も元気に利用しています。