介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

感染予防にマスクは必需品なんだけど・・・

高齢者のマスク着用

新型コロナウィルスの感染予防には、不織布マスクの着用が有効です。

介護職員や相談員、その他高齢者と関わる仕事をしている人は、必ずマスクをしています。

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ディサービス利用の時

ディサービス利用の時には、利用者さんにもマスクをしてきてほしいですね。

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マスクをしてディサービスにくる利用者さんもたくさんいますが、入浴のときや食事のときにはマスクを外します。

そのマスクをいつの間にか、隣に座っている利用者さんがしていることがあります。

これって、よけい感染拡大になってしまうんじゃない?

ディサービス利用の方は、持ち物に名前を書くようにスタッフから言われていると思います。

でも、不織布マスクには名前は書きませんよね。

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特に認知症がある場合には、マスクが誰のものかわからなくなってしまいます。

介護職員のみなさんは、目を離さないようにしましょう。

施設の中では

介護施設に入所している利用者さんは、ほとんどの人がマスクをしていません。

厚労省から施設入所の利用者さん向けに、布マスクが送られてきましたが、実際にその布マスクをつけている利用者さんは少ないですねぇ。

「マスクをする。」という行為を理解できていない人もいます。

施設入所をしている人の中には、家族が不織布マスクを持ってきて、きちんとマスクをしている利用者さんもいます。

しかい、特養(特別養護老人ホーム)のような介護度の重い利用者さんが入所している施設では、マスクをしている人はほとんどいないのが実情です。

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ホールでせき込んでいる利用者さんを見ると、「マスクをしてほしな~」と心の中で思ってしまいます。

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 ショートステイを長期利用中のさよさん(仮名)88歳。

さよさんは、認知症棟のある老健(介護老人保健施設)に入所申し込みをしており、入所できるまでの間、ショートステイを利用しています。

さよさんは認知症があり、分からないことが増えてきました。

ショートステイは在宅サービスなので、さよさんのように長期で泊っている人もいれば、自宅で生活している人もお泊りにきます。

頭のしっかりしている人も利用するので、きちんとマスクをしている人もいます。

さよさんは、マスクを持っていないのですが、いつの間にかマスクをしていることがあります。

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きっと、だれかがテーブルの上に置いたマスクをしているのだと思うけれど・・・

感染拡大しちゃうよ~

厚労省から届いた布マスクを、スタッフがさよさんに渡しました。

ある日、さよさんを見たら、真っ黒に汚れた布マスクをしているではないですか。

施設では、自宅のように毎日洗濯するわけではないので、仕方がないのかもしれません。

でも、これでは不潔でしょ~

新型コロナウィルスとは違う菌が、体内に入ってしまいそうです。

介護職員のみなさん、どうか気づいてあげてください。