福祉用具専門相談員とは
福祉用具専門相談員とは、福祉用具に関するアドバイスを行う専門家のことです。
介護保険制度では、福祉用具の貸与(レンタル)・販売を行う事業所は、2名以上の福祉用具専門相談員を配置することが定められています。
福祉用具専門相談員になるには、都道府県知事の指定を受けた研修事業者が実施する「福祉用具専門相談員指定講習」を受講し、50時間の研修カリキュラムを終了する必要があります。
福祉用具専門相談員の資格は、公的資格ではありますが、国家資格ではありません。
看護師、理学療法士、社会福祉士、介護福祉士などの資格を有している人は、講習を受けなくても福祉用具専門相談員の業務を行うことができます。
福祉用具専門相談員主催の勉強会に出席
身体に障害のある利用者さんが、退院して自宅で生活するために、どのような福祉用具が必要かを考え、実際にいろいろな福祉用具を設置して試してきました。
福祉用具事業所の方が、2DKの平屋の家を用意し、ベットの配置、トイレまでの動線、玄関の上がり降り、入浴方法など様々な角度でたくさんの福祉用具を試すことができ、大変勉強になりました。
なかでも、自力で入浴することができない人が、介助で浴槽へ入るための福祉用具「つるべえ」は初めて体験させていただきましたが、介助されるほうも介助するほうも緊張する福祉用具だと感じました。
「つるべえ」のリフト部分は介護保険でレンタルでき、レンタル料金は1割負担の方で1ケ月3,500円位です。
スリングシートは購入品となります。
スリングシートの購入価格は50,000円前後しますが、これも介護保険で購入可能です。
申請後、負担割合分を引いた分が戻ってきます。
購入品は年間10万円しか利用できないので、よく検討してから購入しましょう。
今回の勉強会で、回転できるシャワーチェアーもとても便利だと思いました。
右側のレバーを使用することで、イスの向きを変えなくても360度回転が可能です。
45度でロックがかかるようになっています。
お値段20,000円弱。
介護保険で申請すれば、後日負担割合を引いた分が戻ってきます。
1割負担の方であれば、実質2,000円ほどで購入可能です。
福祉用具はインターネットなどでも買えますが、指定の福祉用具事業所で購入しなければ介護保険の利用ができないので、注意してください。
福祉用具は日々進化しています。