車イスになっても外に出よう。
車イス生活になると、玄関の上がりかまちはどのように降りたらいいのでしょうか。
日本の家は、玄関の上がりかまちが高くなっている場合が多いです。
高さが10cmほどの上がりかまちであれば、介助者が車イスの前輪を上げて上がり降りすることは可能です。
しかし、ほとんどの家の上りかまちは30cmくらいの高さがあるのではないでしょうか。
スロープを使うことで、車イスでも安全に上がりかまちを上り降りできます。
上の写真のスロープは、折りたたんで収納できますし、アルミなので女性でも楽々持ち運びできます。
レンタル料金はスロープの長さによって変わりますが、介護保険の1割負担の方で1ケ月500円~1,000円ほどになります。
上の写真のスライドスロープは、長さが調整できますが、2本のスロープを車イスの幅に合わせて設置する必要があります。
スロープを使用して、車イスを介助者が楽に移動させるには、高さの6倍の長さのスロープが必要です。
それ以下のスロープでも介助者に力があれば、かなり急こう配にはなりますが、上がり降りはできると思います。
そんな長いスロープは玄関に入らないという人には、昇降機の設置もお勧めです。
下の写真は足踏み式で、レンタル料金は1割負担の方で1ケ月約1,000円です。
昇降機を玄関ではなく、掃き出し窓のある部屋の前に設置しましょう。
私としては足踏み式より電動昇降機の方がお勧めです。
介助者も楽ですし、車イスを使用している人が1人でも利用可能だからです。
電動昇降機は種類にもよりますが、1ケ月のレンタル料金は1割負担の方で、1ケ月2,500円~4,000円ほどです。
購入した場合は、介護保険は利用できません。
高額商品なので、レンタルがお勧めです。
福祉用具を上手に活用することで、自宅での生活の質は上がります。
車イスが必要な生活になっても、安全に外出できるように、担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。