介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

車イスでも安全に外出するために。

車イスになっても外に出よう。

車イス生活になると、玄関の上がりかまちはどのように降りたらいいのでしょうか。

日本の家は、玄関の上がりかまちが高くなっている場合が多いです。

高さが10cmほどの上がりかまちであれば、介助者が車イスの前輪を上げて上がり降りすることは可能です。

事故を防いで心地よく!車いすの基本的な介助方法と注意点 | 介護の ...

しかし、ほとんどの家の上りかまちは30cmくらいの高さがあるのではないでしょうか。

スロープを使うことで、車イスでも安全に上がりかまちを上り降りできます。

f:id:haru-mm:20201204095458p:plain

f:id:haru-mm:20201204095803p:plain

上の写真のスロープは、折りたたんで収納できますし、アルミなので女性でも楽々持ち運びできます。

レンタル料金はスロープの長さによって変わりますが、介護保険の1割負担の方で1ケ月500円~1,000円ほどになります。

f:id:haru-mm:20201204102851j:plain

上の写真のスライドスロープは、長さが調整できますが、2本のスロープを車イスの幅に合わせて設置する必要があります。

スロープの長さ

スロープを使用して、車イスを介助者が楽に移動させるには、高さの6倍の長さのスロープが必要です。

それ以下のスロープでも介助者に力があれば、かなり急こう配にはなりますが、上がり降りはできると思います。

そんな長いスロープは玄関に入らないという人には、昇降機の設置もお勧めです。

下の写真は足踏み式で、レンタル料金は1割負担の方で1ケ月約1,000円です。

昇降機を玄関ではなく、掃き出し窓のある部屋の前に設置しましょう。

f:id:haru-mm:20201204100500p:plain

私としては足踏み式より電動昇降機の方がお勧めです。

介助者も楽ですし、車イスを使用している人が1人でも利用可能だからです。

車椅子用電動昇降機 UD-320C・S/UD-320C・L

電動昇降機は種類にもよりますが、1ケ月のレンタル料金は1割負担の方で、1ケ月2,500円~4,000円ほどです。

購入した場合は、介護保険は利用できません。

高額商品なので、レンタルがお勧めです。

車椅子イラスト 車イスで散歩する高齢者夫婦

福祉用具を上手に活用することで、自宅での生活の質は上がります。

車イスが必要な生活になっても、安全に外出できるように、担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。