介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

玄関から門までの移動が不安になったら。

玄関アプローチを安全に歩くためには

玄関の前に段差があったり、玄関から道路にでるまでの間が数メートルあるだけで、下肢筋力が衰えてきた高齢者には歩けないことがあります。

介護保険では、20万円まで住宅改修費支給が利用できます。

玄関アプローチの手すり取り付けも、介護保険の住宅改修費支給を利用して 工事ができます。 

 屋外手摺りのプラン 設置例6

上の写真のように手すりを取り付けることで、1人では階段を下りれなかった人も、玄関からの移動が自立できそうですね、

この手すりの工事費用は20万もかかりませんが、仮に20万円の工事を行ったとすると介護保険の負担割合は1割負担の方で、2万円の自己負担になります。

介護保険での住宅改修は、事前申請になりますので、工事を開始する前に市区町村に申請しましょう。

ポイント! 工事が開始する前に、市区町村に申請しましょう。工事が始まってから申請しても、介護保険は利用できません。

介護保険の住宅改修費支給申請には、工事前と工事後の写真が必要です。

その他、平面図や理由書、見積書など申請時に必要な書類はけっこうあります。

工事が終わったら、いったん工事業者に全額を支払い、市区町村に工事後の申請をすることで、あとから負担割合を引いた分が戻ってきます。

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工事をしなくても、レンタルで手すりを付ける事ができます。

玄関アプローチの階段に、上の写真のような手すりを設置することも可能です。

介護保険の負担割合が1割負担の方で、1ケ月1,200円ほどでレンタルできます。

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片手だけでは不安の方には、左右に手すりを取り付けることも可能です。

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レンタルの手すりのいいところは、必要なくなったらすぐに返せるところです。

今後、身体状況の変化により、手すりが不要になる場合があるからです。

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階段でなくても、玄関から門までの歩行の補助に、平らなところに手すりを付けることも可能です。

これらの商品は、購入すれば30万円位します。

購入した場合は、介護保険の対象にはならないので、レンタルがお勧めです。

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手すりがあることで、ディサービスのお迎え時などに安心して出かけることができますね。

手すりは要介護度の軽い人でもレンタル可能なので、担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。