ワクチン詐欺
「高齢者を対象にPCR検査やワクチン接種ができます。」
「PCR検査とワクチンのセットで、予約金が10万円必要なので、指定口座に振り込んでください。」
という電話があったら、間違いなく詐欺です。
新型コロナウィルスのワクチンは無料で接種できると行政は言っています。
だます方は、これについても説明を準備していて、「陽性だった場合は療養するホテルの代金は前払いになります。ワクチンとホテル代は前払いですが、接種後に返金します。」などなど、それらしい話をならべたてて、高齢者をだまそうとします。
ワクチン大臣の河野さんも
「市町村がワクチン接種のためにお金を求めることはありません。市町村が個人情報を電話で集めたり、求めたりということはありません。」
と発言されていました。
新型コロナウィルスの流行で、いろいろな助成金があります。
生活や商売に困っている人の不安な心の隙間に、詐欺師たちはあの手この手で仕掛けてきます。
困っている時に、だまされるのはつらいですよね。
コロナ過でなくても、高齢者はだまされやすいです。
自分の孫みたいな人が自宅に営業にくると、応援したい気持ちもあるようです。
高い布団や、電磁波がでて痛みがとれるという機械などを買わされている高齢者は、たくさんいますね~
それでも、本人はだまされたと思っていないことも多々あります。
また軽度の認知症がある場合は、周りの人も詐欺なのか詐欺じゃないのか判断できないこともあります。
夫と2人暮らしのみよさん(仮名)86歳。
みよさん夫婦には息子さんがいて、結婚後は隣県で妻と子供と生活をしていました。
その息子さんの妻が病気で亡くなり、お葬式の費用が足りないと息子さんから相談があったのです。
みよさんの夫は銀行で300万円を下ろし、息子さんの家の近くの駅にある喫茶店で、息子さんに300万円を手渡ししたそうです。
みよさんの夫はすでに90歳を過ぎ、少々物忘れが出現していました。
しばらくして息子さんの妻のお墓も建てられたころ、貸した300万円についてみよさんが息子さんに確認したところ、100万円しか借りていないと言うのです。
あとの200万円はどこにいってしまったのか。
みよさんは夫に聞きましたが、あいまいな返答しか返ってきません。
みよさんは、「なんだかオレオレ詐欺にでも引っかかってしまったみたい。」とすっかり気落ちしてしまいました。
高齢者が大きなお金を動かす時には、2人以上で対応するなど注意が必要ですね。