主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)になるには
第23回介護支援専門員実務者研修受講試験に合格した8,200人の皆様、合格率17.7%という難しい試験に合格、おめでとうございます。
もう、実務者研修は終わりましたか?
長い研修を終えて、やっとケアマネジャーと名乗ることができるのですが、次はぜひ主任ケアマネジャーを目指してはいかがでしょうか。
主任ケアマネジャーになるには、ケアマネジャーとしての5年間の実務経験が必要です。
勤務地の都道府県が実施する、「主任介護支援専門員研修」に申し込む必要があります。
私の住んでいる地域では、主任ケアマネジャーの研修を受けるには、市長の推薦状が必要です。
市長に推薦状をいただくために、「主任ケアマネジャーになったら、どのように地域に貢献していくか。」といった内容で作文を提出します。
申し込みをしたケアマネジャーの中には、残念ながら市長の推薦状をいただけない人もおります。
市長の推薦状の他に、申込書、実務経験証明書など必要な書類を提出し、受理されれば主任介護支援専門員研修を受けることができます。
居宅介護支援事業所の管理者は、主任ケアマネジャーでなければならなくなったし、事業所加算の算定要件にも主任ケアマネジャーは必須となっています。
事業所加算Ⅰを算定している居宅介護支援事業所は、常勤の主任ケアマネジャーが2名いないといけないなどの条件がありますから、主任ケアマネジャーになれば転職にも有利になると思います。
ケアマネジャーって国家資格じゃないのかい?
都道府県に登録する公的資格になります。
ケアマネジャーには5年ごとに更新研修がありますが、主任ケアマネジャーも5年ごとに研修を受けなければ主任ケアマネジャーとは名乗れません。
主任ケアマネジャーの更新研修期間は概ね8日間。
費用は都道府県ごとに違いますが、主任の更新は4万円前後になっています。
主任ケアマネジャーの更新をすれば、通常のケアマネジャーの更新はしなくていい決まりになっています。
主任ケアマネジャーの更新研修では、「バイジー」と呼ばれる新人のケアマネジャーに「バイザー」と呼ばれるベテラン主任ケアマネジャーがどのように指導していけばいいのかという視点で研修が行われます。
「介護保険制度及び地域包括ケアシステムの動向」の講義を聞き、6人から8人のグループに分かれて、7つの領域ごとに事例検討をしていきます。
【7つの領域】
①入退院等における医療との連携に関する領域
③認知症に関する領域
④状態に応じた多様なサービスの活用に関する領域
⑤家族への支援の視点が必要な領域
⑥社会資源の活用と関係機関との連携に関する領域
⑦看取り等における看護サービスの活用に関する領域
ケアマネジャーの試験に受かり、初めて受ける研修は、利用者さんに対してこの7つの領域の場面ではどのように支援していくかという視点での研修になります。
主任ケアマネジャーの研修の場合は、この7つの領域の場面で経験の浅いケアマネジャーから相談があった場合に、どのように助言・指導していくかという視点での研修になります。
私は助言・指導するという立場ではないのですが、勤務先の事業所では主任ケアマネジャーには専門職手当10.000円がいただけるので、更新しました♪
今年は、新型コロナの感染予防のため、オンライン研修となっています。
主任ケアマネジャーでありつづけるためには、5年ごとに「主任介護支援専門員更新研修」を受ける必要があるのです。