介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

介護施設で新型コロナウィルスのクラスターが発生。

介護施設で新型コロナウィルスのクラスターが発生したら。

近くのサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で、新型コロナウィルスの感染者が多数報告されました。

施設内で感染が広がった場合、施設に入所している人はどうしたらいいのでしょうか。

私は感染していないから、他の施設に行くよ。

感染していなくても、ダメなんです。

感染していない利用者さんは、その施設を飛び出して他の施設に行くことはできません。

なぜなら、その人が他の施設にウィルスを持っていく可能性があるからです。

重症患者であれば病院に入院となりますが、無症状や軽症であれば施設で介護職員が介護します。

介護職員だって、感染している場合もあります。

その場合は出勤できません。

では、誰が施設の利用者さんたちを看護・介護するのでしょう。

経営母体が大きければ、応援部隊が来てくれますが、規模が小さい施設では地獄です。

感染しなかった介護職員が、1人で何十人もの利用者さんのお世話をしなくてはいけません。

ですから今は感染予防のため、どこの施設でも面会禁止としているのです。

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職員はまめに、手洗いや消毒をしています。

それでも、介護施設内で新型コロナウィルスのクラスターが発生してしまうのです。

入所している利用者さんのことを、完全に外出禁止・面会禁止にしている施設であれば、ウィルスを持ち込んだのは、職員かもしれません。

しかし、サ高住という施設の性質上、もしかしたら利用者さんが外出して、感染してしまったのかもしれませんね。

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最近では、アクリル板をテーブルの上に置いて、飛沫防止をしているディサービスや介護施設が増えています。

新型コロナウィルスにかかる購入品は、 「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」として国から助成金が出ます。

感染症対策の支援

・対象事業所:令和2年4月1日以降、感染症対策を徹底した上で、サービスを提供するために必要なかかり増し経費が発生したすべての介護サービス事業所・施設など
・ 支援対象経費:かかりまし経費
(例)感染症対策に要する物品購入、外部専門家等による研修実施、感染発生時対応・衛生用品保管などに使える多機能型簡易居室の設置、感染防止のため発生する追加的人件費、自転車・自動車の購入費用、ICT機器の購入費用 など
・助成上限額: サービス類型毎に設定
(例)通所介護(通常規模型)89.2万円、訪問介護53.4万円、特養3.8万円×定員数

 

在宅サービス事業所における環境整備への助成


・ 対象事業所:令和2年4月1日以降、感染症防止のための環境整備を行った在宅サービス事業所
・支援対象経費:「3つの密」を避けてサービス提供を行うために必要な環境整備に要する以下のようなものの購入費用など
(例)長机、飛沫防止パネル、換気設備、自転車、ICT機器、内装改修費 など
・ 助成上限額:20万円

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毎日、どこの介護職員も一生懸命手すりなどの消毒をしています。


介護施設や、ディサービスなどの在宅サービスの事業所は、助成金を上手に使い、部屋の換気をしたりこまめな消毒をして、感染対策をしていきましょう。