高齢者が入院・入所になったら、家族には会えなくなる。
新型コロナウィルスの影響で、高齢者が入院すると、家族に面会できない状況になっています。
自分でスマホが使えれば、家族と連絡も取れますが、スマホが使えない高齢者が入院すると、家族と話すことも難しい状況です。
入院したら家族に会えないなんて、寂しいのぅ。
病院で新型コロナウィルスが感染拡大したら、大変なことになりますからね。
介護施設に入所した場合も、家族に会うことはできません。
介護施設では、新型コロナウィルスの感染拡大が怖いので、家族の面会を禁止しているところが多いです。
私の義母は老健(介護老人保健施設)に入所しているのですが、昨年のインフルエンザの流行時期も面会禁止でしたから、かれこれ1年間義母には面会していません。
6月頃からタブレットを使用して、オンライン面会ができるようになりました。
1ケ月半に1回、介護施設から指定された時間に、10分程度のオンライン面会ができます。
面会禁止になる前は、1週間に1回面会に行き、30分くらいおしゃべりしていたのですが・・・
刺激が少ないせいか、義母は物忘れが進んだような気がします。
ショートステイも面会禁止。
在宅サービスであるショートステイは、利用する方の出入りはあるのですが、長期間利用している利用者さんの家族は面会禁止です。
ところが、受診の必要があれば、家族が病院に連れて行くため、長期のショートステイ利用中でも家族に会うことができます。
ショートステイ以外の介護施設でも、家族が病院に連れていかなくてはいけない場合があります。
面会禁止のなか、なんだか矛盾していますね。
しかし、受診することが必要である場合、仕方のないことかもしれません。
療養病床のある病院に入院した松子さん(仮名)93歳。
松子さんは娘さんと暮らしています。
週3回ディサービスを利用しながら、自宅で生活していました。
ある日、急に歩行ができなくなり、病院を受診したところ、貧血になっているとの診断でした。
血液を作れなくなっていたようですが、高齢ということもあり、詳しい検査はしないで、療養病床のある病院に入院となりました。
入院後は、やはり新型コロナウィルスの感染予防のため、家族は面会できません。
しかし、入院して10日ほどした頃、看護師さんから家族に連絡があり、「良かったら面会してください。」と言われて、娘さんは松子さんに面会に行きました。
面会したときには元気そうに見えたけど、それから数日後にお亡くなりになったそうです。
新型コロナの渦中ではあるけれど、入院した病院の看護師さんの配慮で、最後に松子さんは娘さんと会うことができました。
大切な家族が入院・入所しているみなさん、はやく新型コロナウィルスが終息し、面会できる日がくるといいですね。