介護老人保健施設とは
(定義)
介護老人保健施設とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。
(介護保険法第8条第28項)
介護保険法では、介護老人保健施設はこのように定められています。
つまり、「リハビリをやって自宅に帰りましょう。」という施設になります。
平成30年4月の介護保険改定時に、介護老人保健施設は「その他型」「基本型」「加算型」「強化型」「超強化型」の5種類に区分されました。
以下の10項目の実績に応じたポイントの合計で区分されます。
「超強化型」の介護老人保健施設は10項目で70点以上であることが条件です。
①在宅復帰率
②ベット回転率
③入所前後訪問指導割合
④退所前後訪問指導割合
⑤居宅サービスの実施数
⑥リハ専門職の配置割合
⑦支援相談員の配置割合
⑧要介護4又は5の割合
⑨喀痰吸引の実施割合
⑩経管栄養の実施割合
「超強化型」の介護老人保健施設は、厳しい基準をクリアしているため、高い介護報酬を受け取ることができます。
できればず~っと70点をキープして「超強化型」でありたいと考えています。
そのためには、利用者さんを早く自宅に帰し、在宅復帰率とベット回転率を上げていく必要があります。
「超強化型」の介護老人保健施設は、利用者さんにいつまでも施設にいてほしくないのが本音です。
家に帰れない場合はどうすればいいんだい?
介護老人保健施設の相談員やケアマネジャーに相談しましょう。
介護老人保健施設には入所の相談員と、ケアプランを作成するケアマネジャーが必ずいます。
今後のことについて相談にのってくれます。
すべての介護老人保健施設が、利用者さんに早く退所してほしいと思っているわけではなく、看取りまでしている介護老人保健施設もあります。