高齢者の食べたいもの。
高齢者は、お肉よりお魚が好きだと思っている人は多いのではないでしょうか?
確かに、年を取るとお肉よりさっぱりしたものが食べたくなる人もいます。
脂っこいものが受け付けなくなる人もいます。
食べたい気持ちはあるけれど、食べると胃もたれしてしまう。
だんだんそんな胃袋になっていくのが普通でしょう。
以前、介護施設の利用者さんたち8人と、近所のおそば屋さんに行く機会がありました。
大きな店構えのおそば屋さんで、みんなおそばを注文するのだと思っていました。
ところが、80代の男性利用者さんに何を頼みますか?と聞いたところ、「カツ丼が食べたい。」と言うのです。
それに続くように、他の利用者さんたちも「カツ丼が食べたい。」と言い、8人全員がカツ丼を注文することになりました。
そういえば、施設でカツ丼が提供されたことは1度もなかったなぁ。
お店の人に、カツ丼のカツを一口サイズにカットしてもらうように頼みました。
できたてのカツ丼がテーブルに並ぶと、みんなおいしそうにかつ丼を食べていました。
しかも、ほとんど残さず完食です。
かつ丼を注文してよかった~
お肉を食べる高齢者は長生きするというデータもあります。
お肉を適度に食べると、体をすこやかに保ち、長生きできる可能性が高まります。
ステーキなどのかたまり肉が食べにくいのであれば、肉じゃがやしゃぶしゃぶなどの薄切り肉を使った料理でもいいでしょう。
食べやすいようにして、積極的にお肉を食べましょう。
ただし、食べすぎはダメです。
1日100gを目安に、適度な量を食べましょう。
腎臓病でたんぱく制限のある人は、医師に相談してお肉を食べる量を決めましょう。