大晦日に夜勤をするということ
今日2020年から2021年を迎えようとする今夜に、夜勤をする全国の介護職員のみなさま、本当にご苦労様です。
世の中の人々が、大晦日だ正月だと浮かれている今、施設に入所している高齢者のために、プライベートを犠牲にして介護をしてい人たちがいます。
もちろん仕事です。
除夜の鐘を聞きながら、オムツ交換をしている介護職員がいます。
明日は元旦だというのに、認知症の徘徊者のお世話をしている介護職員がいます。
医療従事者である医師や看護師も同じように、お正月関係なく働いています。
「仕事だからしょうがないね」と思うかもしれないけれど、本当は介護職員だって家族と新年を祝いたい。
「大晦日に家族と一緒に年越しソバを食べたい。」
「元旦の朝に、家族と神社にお参りに行きたい。」
そう思っている介護職員はたくさんいます。
しかし、高齢者はお正月とは関係なく、介護施設で生活しています。
施設に入所している利用者さんの中には、お正月が分からない人もいます。
もし、介護職員に会う機会があったら、どうかねぎらいの言葉をかけてはもらえないだろうか。
大晦日やお正月に仕事をして、お年玉をもらえる施設もあります。
しかし、せいぜい1日1万円。
人生では、1万円より大切な日もあるのです。
誰かが大晦日に夜勤をしなければ生きていけない高齢者がいるという事実を、どうか分かってもらいたいです。