日本人は畳が好き。
若いときはフローリングのお部屋にあこがれたものですが、年を重ねてくると、やはり畳がある和室は落ち着きます。
高齢になったら、「イスとテーブルの生活にしたほうがいい。」とよく耳にしますが、これから寒くなる季節、コタツであたたまって過ごす幸せ感は、なくしたくありません。
立ち上がりが困難になったら。
テーブルを支えにしても立ち上がりが困難になってしまった時には、福祉用具を活用しましょう。
立ち上がりの補助として、手すりの設置をしてみましょう。
介護保険でレンタル可能です。
レンタル品のいいところは、やっぱりこれは違うなと思ったら、すぐに返却できるところです。
一度試してみましょう。
また、上記の写真のようなピックアップ歩行器をテーブルの横に置いて、支えにして立ち上がるのも有効です。
しかし、あくまでも歩行器なので、手すり代わりに使用すれば、転倒する危険があります。
布団からの立ち上がりが困難な人向けの手すりもあります。
布団の横に、一番上の写真の手すり(たちあっぷ)を設置するのも、立ち上がりの補助として有効です。
いずれの商品も、介護保険の負担割合が1割負担の人で、1ケ月300円前後でレンタルできます。
下肢筋力の低下で、立ち上がりが困難な五郎さん(仮名)84歳。
五郎さんは、奥さんとの2人暮らしです。
自宅内は歩行器を使用して、なんとか自分で移動することができています。
寝るときは、介護用ベットを使用して、ベット柵や歩行器を支えにして、ベットからの立ち上がりも自立しています。
五郎さんの家の茶の間には、掘りごたつがあります。
冬は掘りごたつに入って、ぬくぬくしながら時代劇を見るのが五郎さんの楽しみです。
ところが、最近掘りごたつに入ると、自分では立てなくなってしまったのです。
そこで、福祉用具の専門家に相談。
さっそく、便利な商品を持ってきてくれました。
昇降機能のある座イスです。
回転機能もついているので、コタツから昇降機能を使って立ち上がり、横向きに回転させてから歩行器につかまって、一人でも移動が可能となりました。
五郎さんは、介護保険の負担割合が1割負担なので、この商品は1ケ月1,532円でレンタルできます。
五郎さんは、この座イスを導入したことで、掘りごたつで幸せな時間を過ごすことができています。
そして、奥様の支援を受けながら、今も自宅での自立した生活が継続できています。
良かったですね、五郎さん。