サイバーダインの「HAL」を体験。
CYBERDYNE株式会社というと、ロボット開発というイメージがあります。
HAL腰タイプ自立支援は、足腰の弱った方の体幹・下肢の運動をアシストする装着型サイボーグです。
装着して体幹動作や立ち座り動作を繰り返すことによって、身体そのものの機能向上を促すため、HALを外した状態での自立度を高めることが期待できます。
最近では、介護現場でも介護職員の負担軽減のためにロボットスーツを導入している施設があります。
今回体験してきた「HAL」は、今まで立ち上がりや歩くことが困難だった高齢者が、装着して立ち上がりなどの運動を繰り返すことで、自分の力で立ち上がったり歩くことができるようになるという夢のようなロボットです。
サイバーダインの若い男性社員の方より、「背中に電極シートを貼りますね。」と言われて背中を出しました。
いざ、「HAL」を装着。
お腹のベルトは結構きつめです。
さっそくトレーニングを体験しようとしましたが、サイバーダインの方より「あれ、おかしいな。」と・・・
今の季節は冬。
ヒートティックのインナーの上下を着て、ズボンは裏起毛のジャージをはいていた私。
外は寒いのだけれど、室内は暖房がきいていてかなり暖かかったので、汗をかいていたようです。
恥ずかしかったけれど、汗を拭いてもらって電極シートを貼りなおしてもらいました。
イスに座り、「まずは、手を足の先まで伸ばしてから、イスから立ち上がってください。」
と言われてさっそく開始。
反応してはいけないところで、「HAL」が反応。
何度か指導を受けているうちに、いい感じにトレーニングができました。
今日はイスからの立ち上がりをメインに体験してきたのですが、これを続けることで立ち上がりの困難な高齢者が、自力で立ち上がれるようになるらしい。
また、歩行訓練にも有効で、「HAL」を付けて歩行訓練を行った高齢者の歩行状態が向上して、スタスタ歩いている映像も見せていただきました。
新型コロナウィルスの感染が心配で外出していないから、HALを家で使いたいよ。
個人でレンタルもできるようですよ。
レンタル料金は1ケ月数万円するようです。
電極シートも消耗品なので、購入の必要があります。
「HAL」そのものの重さもあるし、自分で装着したり、電極シートを自分で3枚腰に貼るのは、高齢者には難しいかもしれません。
まだ個人で気軽にレンタルできるというものではないかもしれないですが、ディサービスに「HAL」があって、職員の介助を受けながら利用できれば、自宅で生活している高齢者の方の意欲も生活の質も上がるのではないかと思いました。