介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

玄関の上がり框(あがりかまち)の上がり降りが困難になったら。

段差を解消しよう。

こんにちは、ハルです。

日本の家屋は、玄関の上がり框の高さが30cmくらいある家が多いですね。

若い時はなんでもなかったその30cmの段差が、高齢になると1人では上がり降りできなくなることがあります。

玄関に取り付けた手すりにつかまっても難しい場合は、段差を解消しましょう。

30cmの段差が10cm、または15cmだったら上り降りできるような気がしませんか?

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このような踏み台を設置して、段差を解消してもいいでしょう。

手すりや下駄箱などつかまるところがあれば、踏み台だけでいいと思います。

介護保険で踏み台のみを設置する場合には、住宅改修の扱いになります。

最近では、ホームセンターでも踏み台を売っていますね。

 

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手すり付きの踏み台を玄関に設置すれば、両手で手すりにつかまりながら玄関の上り降りができます。

上の写真のような商品は介護保険でレンタルできます。

踏み台が2段になっている商品もあります。

1割負担の利用者さんで、1ケ月のレンタル代は600円~900円になります。

この手すり付きの踏み台は、工事の必要はないのかい?

工事の必要はありませんよ。必要なくなったらすぐ返すことができます。

 

1人くらしのかおるさん(仮名)90歳。

かおるさんは、膝の軟骨がすり減ってきて、つよい痛みで玄関の上がり降りが困難になりました。

玄関の上がり框を上がり降りするたびに、

あいたたた~

と痛そうな顔をして、玄関の上がり降りにかなりの時間を要していました。

本当に年を取るってみじめよね。

と後ろ向きな発言も多く聞こえるようになりました。

そこで、玄関に上の写真のような踏み台付きの手すりを設置することを提案しました。

かおるさんは介護保険の認定を受けていますので、介護保険でレンタルすることができます。

レンタル料金は、1割負担で1ケ月610円です。

踏み台付きの手すりを付けたことで、まったく足に負担がなく玄関の上がり降りができるようになり、かおるさんの顔からは笑顔も見られるようになりました。

よかったですね、かおるさん。