ペットを飼っている家が多い。
日本では約25%の割合でペットを飼っているおウチがあります。
4軒に1軒の割合ですね。
飼っているペットは犬や猫が多いです。
特に高齢者は、散歩の必要がないニャンコを飼っている人が多いと思います。
動物をなでたりすることで、幸せホルモンが出て、元気になるということも聞いたことがあります。
最近では介護施設でもアニマルセラーピーとして犬猫を飼っているところもありますね。
高齢の1人暮らしでペットと暮らしている人は、自分が病気になって入院したり、ペットより先に亡くなってしまったらどうしたらいいのか心配している方もいるでしょう。
1匹であれば、入院中にペットホテルに預けたり、家族に頼んだり、譲渡先も捜すことができるかもしれません。
しかし、何匹も飼っている場合はどうでしょうか。
高齢になれば、病気がなくてもペットのお世話は大変です。
エサを与えればいいというものではありません。
糞尿の後始末もあるし、ペットが病気になれば動物病院の受診も必要です。
ワンコであれば、毎年狂犬病の注射が必要です。
1人暮らしのユキさん(仮名)72歳。
ユキさんは、ニャンコを10匹くらい飼っています。
家の中と外を自由に出入りしており、本当は何匹飼っているのか把握できていません。
ある日ユキさんは体の不調があり、総合病院を受診したところガンが見つかりました。
積極的な治療は希望せず、入院しないで自宅で生活していました。
しばらくして、病気が進行し立ち上がれないほどの症状となりました。
連絡を受けたケアマネジャーが救急車を呼び、総合病院に搬送されたのですが・・・
病院の救急受け入れの部屋には、大量のノミが飛ぶという事態に。
看護師もノミに刺されないように防護服に着替えましたが、たいへんな騒ぎとなりました。
その後、ユキさんは洗身して入院となったのですが、家に残されたニャンコたちはどうしたらいいのでしょう。
ユキさんの息子さんに了解を得て、市役所の職員や地域包括支援センターの人が自宅を訪問したところ、家の中には数匹のニャンコがいました。
ゲージに閉じ込められたままのニャンコもいました。
家の中や庭は糞尿のにおいで充満しており、ふつうの神経ではそこにいられる状況ではありません。
近隣の住民もたまったものではありません。
強制的に清掃されたそうですが、ニャンコたちはその後どこへ行ったのでしょう。
譲渡先が見つかっていればいいのですが・・・
もしかしたら保健所に連れて行かれたのかもしれませんね。