高齢者の方は大晦日やお正月に、どのように過ごしているのでしょうか。
自宅で過ごしていますか。
施設で過ごしていますか。
病院で過ごしていますか。
家族と一緒に住んでいる人は、にぎやかなお正月を迎えることができるかもしれません。
1人で過ごしてる高齢者の方もいるでしょう。
夫婦で穏やかに過ごしている高齢者の方もいるかもしれません。
孫やひ孫にお年玉を用意して、帰省するのを楽しみにしている高齢者の方もいるでしょう。
普段は施設で生活していても、お正月だけ家族と家で過ごす高齢者の方はいるのですが、今年は新型コロナウィルスの感染予防のため、施設から出られない利用者さんがほとんどだと思います。
寂しいですね。
介護施設では、年越しそばや簡単なおせち料理は提供されるでしょう。
しかし、お餅は提供されません。
なぜなら、お餅をつまらせて窒息するのを恐れているからです。
しかし、自宅で家族と住んでいる高齢者の中には、100歳を過ぎていてもお餅を食べる人がいます。
高齢者はお餅が好きな人が多いですね。
入院している高齢者の中には、年末にムリムリ退院してくる人もいます。
高齢者の1番の楽しみ、それは食べること。
しかし施設に入所したら、好きなものを好きなだけ食べる生活はできなくなります。
お正月くらい、大好きなお餅が食べたいですよね。
大好きなお餅を食べるためには、できるだけ長く自宅で生活できるように、体も心も鍛えましょう。
どんなに仲のいい夫婦でも、どちらかが先にお迎えがきます。
夫、または妻が先に逝ってしまって1人暮らしになっても、1人でいる大晦日やお正月に耐えられる強い精神力をもつことも、生きていくためには必要なことだと思います。
自宅で家族と暮らしているマサさん(仮名)103歳。
マサさんは、食べることが大好き。
認知症があり、家族のことも分からなくなってしまったけれど、娘さん夫婦の手厚い介護で自宅での生活ができています。
最近は足も悪くなって、車イス生活になりました。
お餅も大好き。
歯は1本もないし、入れ歯もしていないのに、おいしそうにお餅を食べます。
飲み込む力がしっかりとあるのでしょうね。
もし、マサさんが施設に入所していたら、お餅を食べることはできなかったでしょう。
自宅で生活できて良かったですね、マサさん。