介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

自宅で看取るということ

自宅での看取り

こんちには、ハルです。

みなさんは、介護している自分の親を自宅で看取ることができますか?

病院で亡くなる方も多いですよね。

死期が近づいてきたときの判断は迷います。

前もって、いざという時にはどうするか家族で話し合っておきましょう。

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先日、やえさん(仮名)102歳が自宅で亡くなりました。

やえさんは週3回ディサービスに通いながら、長女ご夫婦が献身的に介護している方でした。

認知症もかなり進み、家族のことは分かりません。

お年を聞くと「もう50歳だよ~」と笑顔で答えます。

「先に旦那が死んじゃって、まだ迎えにこないんだよ~」と。

夜中に大きな声を出すこともあります。

そんなやえさんを介護している長女夫婦も70代。

いわゆる老老介護です。

しかもやえさんと長女さんには血のつながりはありません。

それでも、自宅で献身的に介護できたのはどうしてでしょう。

責任感でしょうか。

やえさんはいつも口を動かして、何かを食べていました。

歯は1本もないのに・・・

もぐもぐ、もぐもぐ。

あんぱんやビスケット、おせんべいなどなんでも好きです。

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なんと亡くなる少し前まで、食べていました。

こんな幸せな亡くなり方はないなあと私は思います。

亡くなったのは深夜ですが、やえさんは近所の開業医の医師が、定期的に往診にきていたので、家族が医師の携帯電話に連絡し、深夜に死亡確認が行われました。

ご家族のみなさん、長いあいだ自宅での介護たいへんでしたね。

おつかれさまでした。

そして、やえさん。先に亡くなったダンナ様には天国で会えましたか?