介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

電動カート・電動車イス

電動カートとは

先日、ホームセンターに高齢のご夫婦がそれぞれ電動カートに乗って買い物に来ている姿を見かけました。

 スズキ セニアカー

こんな感じの電動カートを仲良く乗っていました。

さっそうと電動カートから降りる姿が、なんか生き生きしていて、かっこいいご夫婦だったなあ。

電動カートは、主に足腰の弱くなった方が利用するもので「セニアカー」と呼ばれることもあります。

操作は比較的簡単で安定性にすぐれていますが、小回りがきかなかったり充電の必要があります。

電動カートは歩行者と同様の扱いなので、歩道がある場所では歩道を走ります。 

歩行者扱いなので、運転免許は必要ありません。

電動カートはレンタルもできる

電動カートは購入すると10万円台~50万円ほどもしますが、介護保険でもレンタルが可能です。

介護保険の1割負担の方であれば1ケ月3,000円前後でレンタルが可能です。

ただし、要介護2以上の方でないと、原則介護保険での電動カート・電動車イスのレンタルはできません。

f:id:haru-mm:20200915093721p:plain

交通事故の後遺症で自分では歩行ができなくなったみち男さん(仮名)、65歳。

みち男さんは、WHILLというメーカーの下の写真の電動車イス介護保険でレンタルしています。

f:id:haru-mm:20200823104332j:plain

この電動車イス、なかなかの優れもので、小回りはきくし多少の段差もラクラク超えられます。

みち男さんは、自宅から500m程のところのあるコンビニまで、この電動車イスに乗って毎日のように行っています。

この電動車イスに巡り合えなかったら、みち男さんは家に引きこもっていたでしょう。

コンビニの中も自由に移動でき、買い物の他、ATMでお金をおろしたりコーヒーを飲んだりしています。

 天気のいい日には、自宅から5~6kmのところにある総合病院まで、電動車イスを使用して受診するというから驚きです。

電動車イスの価格

f:id:haru-mm:20200823111651j:plain

ちなみにWHILLから発売している上の写真の電動車イスは、販売価格45万円です。

自分の足となってくれると考えれば、高くないのかもしれませんね。

介護保険でレンタルができなくても、障害者手帳を持っている人であれば、購入代金の補助がある場合があるので、お住まいの市区町村に確認しましょう。