ディサービスのお風呂について
ディサービスは自宅で入浴が困難になった人が入浴介助メインで利用する場合が多いです。
ディサービスでは、自宅にある浴槽と同じような小さい浴槽だけがあるところや、大きな浴槽のあるところ、機械浴のあるところがあります。
職員と利用者さんがマンツーマンでお風呂の介助ができればいいのですが、入浴する利用者さんが多い場合はそうはいきません。
ディサービスでの出来事。
いつものようにディサービスで入浴介助をしていました。
このディサービスは総合病院の系列の特養(特別養護老人ホーム)の中にある、定員30名ほどの事業所です。
浴室には自宅にあるような個浴が2つと一度に20人ほどは入れるような大きな浴槽があります。
隣の部屋には機械浴も設置しています。
脱衣室には介護職員が1人と看護師が1人いて、着替えの介助や塗り薬を塗っています。
浴室には機械浴の部屋に介護職員が1人、大きい浴槽がある浴室に介護職員が1人の配置人数です。
自分で歩ける人から車イスの人まで、午前中の入浴の時間に30人近くの利用者さんの入浴介助をします。
大きい浴槽がある浴室で、入浴介助をしていた時の事。
大きい浴槽には手すりが付いており、スロープもあります。足の悪い高齢者でも、手すりにつかまりながら、介護職員の介助で緩やかなスロープをゆっくり歩いて入浴ができます。
一度に20人ほど入れる大きな浴槽ではありますが、シャワーは2ケ所しかありません。
体の大きな利用者さん1人が、体を洗ってから浴槽であたたまっていました。
シャワーの前には利用者さんが2人座り、私は背中や足の先など手の届かないところを洗う介助をしていました。
ふと、浴槽の方を見ると、浴槽に入っている利用者さんが上を向いてプカーっと浮いているではないですか。
背泳ぎをしているような状態です。
かろうじて、両手で手すりにつかまっています。
「これはたいへん💦」
急いで、浴槽へ入り利用者さんを引き上げました。
浮力があっても、体の大きな利用者さんは重いのよ。
大事に至らず良かったけれど、介護施設にこんなに大きな浴槽って必要ある?
自分で浴槽から出入りできるような人であればいいけれど、筋力の無くなってきた高齢者に温泉旅館のような広さの浴槽は危険です。
絶対、設計ミスか介護を何も分かってない人が考えたんだと思うわ。