介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

カンファレンス

カンファレンスとは

カンファレンス」とは、「会議」や「協議会」などの意味です。

ビジネスシーンでは、「経営カンファレンス」などのように、会議を意味する言葉として使われています。

カンファレンス」は、ビジネスシーンだけではなく、医療やスポーツでも使われる言葉です。

夫や妻が入院したり、高齢の親が入院したときに、病院のソーシャルワーカーや看護師から家族に「カンファレンスをやるので病院に来てください。」と言われることがあります。

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入院前と同じ状態まで回復し、自宅での生活に何も不安がなければいいのですが、介助量が増えたり、新たに介護保険サービスの利用が必要な場合などは、ぜひ積極的にカンファレンスに出席してください。

カンファレンスでは、病院の担当看護師や薬剤師、理学療法士などのリハビリスタッフから、退院後の自宅での生活のアドバイスを受けることができます。

また、ケアマネジャーや退院後に利用する介護サービスの担当者もカンファレンスに出席できれば、情報共有ができ、退院後の自宅での生活のイメージができますよね。 

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入院してから退院するまでの間に何度もカンファレンスをする場合や、2~3日の入院でもカンファレンスに呼ばれる場合があります。

本当にカンファレンスをやることに意味がある場合と、病院の都合でやる場合があるのです。

病院側はカンファレンスをやることで、入院費にプラスして医療費に上乗せ算定できるものがあるのです。

また、担当のケアマネジャーをカンファレンスに呼ぶことで、介護支援等連携指導料というものが、入院中に2回算定できるのです。

ただし、地域包括ケア病棟や回復期病棟はこの介護支援等連携指導料は算定できません。

ですから、たいした情報提供がない場合でも病院の都合でカンファレンスを行う場合もあります。

しかしながら、カンファレンスを開いて、きちんと現在の状態を家族やケアマネジャー、退院後に利用する介護サービス事業所などの関係者が情報共有することで、退院前に問題点や改善点を解決できる場合が多いのです。

仕事や子育てなど、ご家族は忙しいでしょうが、入院中のご家族のカンファレンスにぜひ出席して、安心して退院していただきたいと思います。