介護職員の給料は安い
日本のサラリーマンの平均年収は441万円です。
ですが、介護職員で441万円以上の年収のある人はどれくらいいるでしょうか?
介護職員は肉体労働です。
体の不自由になった高齢者の介助。
オムツ交換や、入浴介助、ベットから車イスへの移乗の介助。
寝たきりの人の体位交換。
食事介助や薬の管理。
夜勤もしなければいけません。
介護技術にはコツもありますが、腰痛もちの介護職員は多いですよね。
転倒させないように・・・
誤嚥させないように・・・
と神経もかなり使っているんですがねぇ。
こんなに大変なお仕事をしているのに、どうして介護職員の給与は少ないのでしょうか。
私が初めて介護の仕事に就いた時には、時給900円でした。
夜勤のできない人は時給800円でした。
介護保険という税金を使っているから、給料アップが難しいのでしょうがそれは公務員も同じだと思いませんか?
介護職員の給料が上がる?
2019年10月より「10年以上勤務している介護職員に月8万円給与を上乗せする。」という噂が広まっていました。
確かに、特定処遇改善加算というものができて、算定できた事業所の介護職員は給与がアップしたでしょう。
しかし、月に8万円アップした人はいるのかなあ。
それは、特定処遇改善加算の配分については、事業所に裁量がゆだねられており、事業所内の介護職員1人でも年収440万円以上の人がいればいいからです。
また、年収440万円以上の人がいなくても、1人だけ月の給与が8万円アップすればいいからです。
つまり、10年以上介護の仕事をしているすべての職員が月収8万円増えるわけではないのです。
まあ、それでも処遇改善加算が充実してきたことで、以前よりは介護職員の給与が上がってきていることは確かですね。
小規模のディサービスだと、あまり特定処遇改善加算の収入はないですけど・・・
厚労省の発表では平成30年度の介護職員の平均年収は340万円ですから、正社員で働いている介護職員の年収が、全国のサラリーマンの平均年収に届くのは、まだまだ先の事になりそうです。