ディサービスってどんなところ?
介護保険の施設に通って利用するサービスには通所介護(ディサービス)と通所リハビリテーション(ディケア)があります。
ディサービスは通所介護施設で、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活行為向上のための支援を日帰りで行います。
ディケアは介護老人保健施設や医療機関などで、入浴などの日常生活上の支援や、生活行為向上のためのリハビリテーションを日帰りで行います。
最近は運動型のディサービスも増えており、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が常駐し、ディサービスでもリハビリの指導をしてくれるところもあります。
1日型や半日型のディサービスや1~2時間ほど滞在するディケアもあります。
標準的なディサービスの1日のスケジュール
9:00 お迎え
9:30 健康チェック、
お茶の時間
10:00 入浴
リハビリ体操
12:00 昼食
口腔ケア
13:00 ミニレクリエーション
静養
14:00 レクリエーション
15:00 おやつ
16:00 お帰り
自宅での入浴が難しくなってきたら、ぜひディサービスを利用して安全に入浴しましょう。
自宅にあるような小さいお風呂だけがあるディサービス、大きなお風呂に数人でワイワイ入るお風呂や、お風呂用車イスに座ったまま入れる浴槽があるなどそれぞれのディサービスで特徴があります。
また、食事・入浴はしないで運動だけして帰ってくるディサービスもあります。
そして、皆さんが楽しみにしているお食事ですが、ディサービスの職員が手作りして提供しているディサービス、業者が入って提供するところや温めるだけの食事を出しているディサービスもあります。
たくさん、ディサービスがあって迷ってしまいますね。
体験利用をしましょう。
ディサービスを契約する前にぜひ、いくつかのディサービスを体験利用することをお勧めします。
体験利用を拒否するディサービスはその時点でやめた方がいいでしょう。
ディサービス利用希望の三郎さん(仮名)75歳。
三郎さんは、ディサービスの体験利用をしてきました。
体験時は入浴はできなかったので、浴室は見学だけさせてもらいました。
1つめ・・・1日30人ほどの方が利用しているディサービスを体験しました。
食事はまあまあでした。
お風呂は大きめのお風呂や機械浴が設置してありました。
しかし、女性の利用者が多く、あまりお話の得意でない三郎さんは1日体験してとても疲れてしまいました。
2つめ・・・1日10人ほどの方が利用している小規模のディサービスを体験。
将棋の好きな三郎さん、利用者の中に一緒に将棋を楽しむ人がいてあっという間に1日が過ぎました。
食事も職員さんの手作りで、とってもおいしかったようです。
ただ、お風呂が家にあるような浴槽ため、足の悪い三郎さんは浴槽をまたぐことができず、シャワーしか無理そうです。
3つめ・・・1日50人ほどが利用している運動型のディサービスを体験しました。
リハビリを指導してくれる理学療法士さんに教えてもらいながら、無理なく運動ができました。
食事は3種類から選べるのですが、温めるだけの食事のようであまりおいしくありません。
お風呂は大きめのお風呂で手すりもあり足の悪い三郎さんにも入れそうです。
さあ、三郎さんは3ケ所のディサービスを体験してどこを選んだのでしょうか。
楽しみの食事は実際に食べてみないとわかりませんよね。結局、三郎さんは一番食事がおいしかった2つめのディサービスに決めました。やっぱり、決め手のウエイトは食事が大きかったようです。