介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

介護タクシーの使い方

公共交通機関の利用に不安を感じたら、介護タクシーを使おう。

病院が好きな人はいないでしょうが、定期的に受診する必要のある人はいますよね。

救急車で運ばれるような大ケガや意識のない状況などでない限り、慢性の病気であれば病院まで行き ⇒ 外来の窓口で受け付けをして ⇒ 医師に診てもらい ⇒ 必要があれば検査をして ⇒ 処方箋を出してもらって ⇒ 会計を済ませ ⇒ 薬局で薬を出してもらって ⇒ 支払いをして帰ってくる。という一連の行動が必要ですね。

しかし、自分で病院まで行く事ができなくなった場合はどうしますか?

家族の車で病院に行くことができれば、いいのですが・・・・

普通の車の乗車も難しくなってきたら「介護タクシー」がありますよ。

介護タクシーの運転手さんはヘルパーの資格を持った介護のプロでもあります。

介護タクシー」は軽自動車から大型のタイプまでその人の身体状況に合わせて手配が可能です。

車イスのまま乗れるタイプがほとんどです。

ストレッチャーで寝たまま乗れる「介護タクシー」もあります。

ポイント! 介護タクシー」はメーターで料金を計算する場合と、時間で計算する場合があります。

介護保険を適用できる介護タクシー」であれば、病院受診などの時には便利ですね。

だだし、介護保険の場合は行き先に制限がありますから、例えばお墓参りに行きたいというようなときには使えません。

以前、「介護タクシー」を1日貸し切りでお願いし、ある田舎町から東京に住んでいるお孫さんの結婚式に出席された車イスの高齢女性がいました。

披露宴の間もヘルパーの資格を持つ運転手さんは、トイレ介助や移動の介助をしてくれて、一緒にいたご家族も大変助かった様子です。

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ご家族は留袖着てるし、トイレ介助するのはちょっとね。

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車イスは必要ないけれど、公共機関を利用して病院まで行くのは不安という方は、介護保険の要介護1以上であれば、訪問介護を利用して介護保険の乗降介助というサービスが利用できますよ。

片道約100円、往復で200円程度なのですが、この収入では訪問介護事業所が成り立たなくなってしまうので、介護保険とは別に料金を設定しているところがほとんどです。利用の際はご確認くださいね。

最近では、ヘルパーの人手不足と乗降介助は儲からないという理由で、この制度はやっていない訪問介護事業所が多くなってきました。

厚労省も制度作るだけじゃなくて、事業所の事も考えて~。

介護保険の乗降介助は自宅⇒病院の往復が原則なので、病院から病院への転院には「介護タクシー」を利用しましょう。