自分の親が介護が必要になったとき、あなたはどうしますか?
核家族が多い現代、親と一緒に暮らしている人は少ないでしょうから、親の介護が必要になれば、自分の家に引き取って介護するか、施設を捜して入所するかという選択肢をせまられることもあるでしょう。
例えば、自分でトイレに行けるようなある程度、身の回りのことができるようでしたら、自宅での生活も可能でしょう。
結婚している息子さんであれば、自宅に引き取る場合、奥さんの了解も得なければなりませんね。
やっぱり、このご時世でも自宅での介護は「お嫁さん」の負担が多くなるのは事実ですから。
親が介護が必要になるころは、子供が現役で仕事をしている場合が多いと思います。
仕事を辞めて、自宅で親の介護をするという選択をする人もいると思います
それも選択肢の一つですが、できれば仕事は続けていただきたいですね、
今までバリバリ働いていた人が、一日中年老いた親と過ごすことは、かなりのストレスだからです。
実の親でも、介護はストレスなのです。
自宅で介護するのであれば、ディサービスやショートステイを上手に使いながら、介護する人は自分の生活を大きくくずさないようにしてほしいです。
介助量が多い場合は、施設に入所することも、視野にいれましょう。
施設に入れてあげることができたという考え方
よく、近所の人などが「子供に施設に入れられちゃったんだってよ。」などと、いらぬ話をするおせっかいな人も今だにいますが、私は「施設に入れてあげることができた。」と考えています。
施設に入所するということは簡単ではありません。
お金もかかります。
契約などの面倒な手続きもあります。
もし、親を施設に入れることに後ろめたさがあるのなら、このブログを思い出してください。
「施設に入れることができた。」と。
様々な事情で、施設に入所したくてもできない人もいるのです。
また、施設に入所したからといって。一生そこで暮らさなくてもいいのですよ。
もし、仕事を定年退職して、家族の協力も得られるようだったら、施設に入所した後でも、自宅に引き取って介護してもいいのです。
特養(特別養護老人ホーム)に入所申し込むをしていたりつさん(仮名)、93歳。
申し込みしていた特養の順番がきて、りつさんは特養に入所することができました。
しかし、りつさん本人は特養で生活することに納得していません。
毎日、毎日、大声で「家に帰りたい。」と泣きながら叫んでいます。
子供たちも面会に行くたびに、「家に帰りたい。」と訴えられ、根負けしました。
特養を退所し、自宅でへ連れて帰ってきたのです。
自宅に帰ってきて、りつさんはご機嫌。
退院してしばらく自宅で過ごし、さあ、来週からディサービスを開始しましょうというとき、胸の苦しみの訴えがあり、救急搬送されました。
その後2ケ月ほど入院し、入院中に発症した脳梗塞が原因で亡くなってしまいました。
りつさんは、亡くなってしまったけれど、ご家族の協力でりつさんの希望通り自宅に帰ることができました。
ですから、施設に入所してそれで終わりではないのです。
本人の希望も大事ですが。その時のご家族の事情で自宅か施設か検討していいのではないでしょうか。