利用者さんのことをなんて呼んでいますか?
こんちには、ハルです。
介護職員の皆さんは、普段ご利用者さんのことをなんて呼んでいますか?
普通は、苗字で〇〇さんと呼んでいますよね。
同じ苗字の人が複数いる場合など、親しみを込めて下の名前で〇〇さんと呼んでいる人もいるでしょう。
介護職員が利用者さんと親しい言葉で話をすることは、固い言葉より打ち解けてもらうことができ、スムーズな介護ができるかもしれません。
ため口だって時にはいいでしょう。
しかし、〇〇ちゃんと呼ぶのはどうでしょうか?
まりちゃん、ゆりちゃん、しげちゃんと80歳を超えた高齢者を介護職員が呼んでいることがあります。
「まりちゃ~ん、ちょっと待っててね。」
「ゆりちゃ~ん、もうすぐごはんだよ。」
「しげちゃ~ん、そっち行っちゃだめよ~。」
などなど。
もし、自分の母親が介護職員からちゃん付けで呼ばれていたらどうですか?
気分のいいものではありません。
他人が聞いていても、気分が悪いです。
特にベテランの職員がちゃん付けで呼んでいるのが目に付きます。
認知症の高齢者をちゃん付けで呼んでいる人は今後、さん付けで呼びましょう。
認知症があっても、何も分からないわけではないのですから。
特養(特別養護老人ホーム)に入所が決まったよしさん(仮名)、88歳。
入所の当日、息子さんがよしさんを特養施設に送って来られました。
これまでは長年、自宅で息子さんが介護をしてきました。
最近は認知症が進み、息子さんのことも分からなくなってきています。
息子さんは、そんな自分の母親が施設のみなさんに迷惑をかけてしまうのではないかと、「こんなに頭がおかしくて大丈夫かな。」と特養の職員の前でつぶやきました。
それを聞いた、60歳くらいのベテラン看護師、大きな声で語尾を荒げながら、
「ここにいる人は、みーんな頭がおかしいの!頭のおかしな人しかいないのよ!!」
と・・・
私、この施設にだけは自分に母親を入所させたくないと思いました。
きっと、ちゃん付けどころか人としての尊厳も大切にされていないのだろうな。