熱中症警戒アラートとは
環境省のホームページでは、
『環境省と気象庁は、熱中症予防対策に資する効果的な情報発信として、令和2年7月から関東甲信地方で、「熱中症警戒アラート(試行)」の発表を実施しました。令和3年4月下旬からは全国を対象に運用を開始します。「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。』
と載っています。
高齢になると、自分の体感と実際の気温に差があることがあります。
自分ではあまり暑くないと思っていても、家の中が35℃を超えていることもあります。
認知症がない高齢者の方でも、年を重ねると体の反応がにぶくなりますので、注意が必要です。
エアコンをつけないで、扇風機だけで過ごしている高齢者の皆さん、ぜひ温度計を確認しましょう。
暑くないと思っていても、温度計は30℃を超えていませんか?
![無料イラスト] 40度を指した温度計 - パブリックドメインQ:著作権 ...](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/tpvPBYOX1wpNVI1UoNSgElLv7DDNOK0ro-24RLcadyzX7d0W43ed4Cexzbrv9mK1zwXoLzDjFMfnZu2U7R5XQgExeQUUw6VrzgwXJaAiSEwkBkmz9tbJIC_DqO8PW035YZ6bccEwZSnV3sx6P-erVS3kHHXqRrJ7KfzGY6XLVmRxMoQvdTAKcILMZuHPYB4gbpnFyBd2lBktoaXQqYrHzc3q3e3ehGCTzSubi36VQu8CGGUhaYvcOmmnv3ECyu4j/publicdomainq-0005873hqhkya.png?errorImage=false)
新しく温度計を買わなくても、昔ながらの温度計を見て確認している方もいますよ。
エアコンを付けると電気代が高くなるからと言って、エアコンをつけない人もいますが、熱中症で救急搬送されて2週間入院するのと比べてみてください。
どちらが金銭的に負担が多くなりますか?
高齢者に積極的に声掛けしよう。
熱中症の危険について説明しても、エアコンをつけない高齢者の方はたくさんいます。
周りの人が積極的に声掛けして、熱中症を予防しましょう。
私の母も基本的にエアコンはつけず、電気代をケチります。
定期的に電話をして、「エアコンをつけないと死ぬわよ。」と声掛けしています。
冷えの対策
病院やディサービスに行ったときなどに、エアコンの設定温度が低くて寒いことがあります。
薄手のカーディガンを持っていき、冷えの対策をしましょう。
夜間の熱中症対策も忘れずに
高齢者は、夜間にトイレに行く回数が増えるのを嫌がり、水分を摂るのを控えがちです。
熱中症を防止するために、水分制限のある人以外はたくさん水分を摂りましょう。
夜間にトイレまで歩くのが大変な場合は、ポータブルトイレなどを活用すればいいと思います。
介護保険の認定を受けている人であれば、「特定福祉用具販売」が年間10万円まで利用できます。

家具調のポータブルトイレであれば、寝室においても違和感ありません。
介護保険の負担割合が1割負担の方が、5万円のポータブルトイレを購入した場合、45,000円が介護保険で戻ってきますので、5,000円で購入することができます。
夜間はポータブルトイレで用を足して、排泄した汚物は翌朝にゆっくりトイレに捨てにいけばよいのです。
自分で捨てに行けない人は、訪問介護のヘルパーさんに依頼することもできます。

男性であれば、しびんを使ってもよいでしょう。
しびんの購入は介護保険の適用ではありませんが、薬局などで1,000円前後で購入することができます。
夜間の転倒を防止し、熱中症の対策もしてこの夏を乗り越えていきましょう。