介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し23年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

熱中症警戒アラート発表

熱中症警戒アラートとは 

環境省のホームページでは、

環境省気象庁は、熱中症予防対策に資する効果的な情報発信として、令和2年7月から関東甲信地方で、「熱中症警戒アラート(試行)」の発表を実施しました。令和3年4月下旬からは全国を対象に運用を開始します。「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。』

と載っています。

熱中症を予防しましょう!! | 生駒市公式ホームページ

高齢になると、自分の体感と実際の気温に差があることがあります。

自分ではあまり暑くないと思っていても、家の中が35℃を超えていることもあります。

認知症がない高齢者の方でも、年を重ねると体の反応がにぶくなりますので、注意が必要です。

エアコンをつけないで、扇風機だけで過ごしている高齢者の皆さん、ぜひ温度計を確認しましょう。

暑くないと思っていても、温度計は30℃を超えていませんか?

無料イラスト] 40度を指した温度計 - パブリックドメインQ:著作権 ...

新しく温度計を買わなくても、昔ながらの温度計を見て確認している方もいますよ。

エアコンを付けると電気代が高くなるからと言って、エアコンをつけない人もいますが、熱中症で救急搬送されて2週間入院するのと比べてみてください。

どちらが金銭的に負担が多くなりますか?

高齢者に積極的に声掛けしよう。

熱中症の危険について説明しても、エアコンをつけない高齢者の方はたくさんいます。

周りの人が積極的に声掛けして、熱中症を予防しましょう。

私の母も基本的にエアコンはつけず、電気代をケチります。

定期的に電話をして、「エアコンをつけないと死ぬわよ。」と声掛けしています。

冷えの対策

病院やディサービスに行ったときなどに、エアコンの設定温度が低くて寒いことがあります。

薄手のカーディガンを持っていき、冷えの対策をしましょう。

夜間の熱中症対策も忘れずに

高齢者は、夜間にトイレに行く回数が増えるのを嫌がり、水分を摂るのを控えがちです。

熱中症を防止するために、水分制限のある人以外はたくさん水分を摂りましょう。

夜間にトイレまで歩くのが大変な場合は、ポータブルトイレなどを活用すればいいと思います。

介護保険の認定を受けている人であれば、「特定福祉用具販売」が年間10万円まで利用できます。

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家具調のポータブルトイレであれば、寝室においても違和感ありません。

介護保険の負担割合が1割負担の方が、5万円のポータブルトイレを購入した場合、45,000円が介護保険で戻ってきますので、5,000円で購入することができます。

夜間はポータブルトイレで用を足して、排泄した汚物は翌朝にゆっくりトイレに捨てにいけばよいのです。

自分で捨てに行けない人は、訪問介護のヘルパーさんに依頼することもできます。

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男性であれば、しびんを使ってもよいでしょう。

しびんの購入は介護保険の適用ではありませんが、薬局などで1,000円前後で購入することができます。

夜間の転倒を防止し、熱中症の対策もしてこの夏を乗り越えていきましょう。