介護に正解はないのだ

介護分野で勤務し20年。自宅で介護をしている方や介護職員のみなさんに、役に立つ情報を発信していきま~す。

訪問マッサージはどういう人が利用できるの?

訪問マッサージとは

皆さん、訪問マッサージはご存じですか?

「長期の入院」「長期の安静状態」「寝たきり」からくる関節の拘縮、筋肉の萎縮や血行障害などの症状の方にあん摩マッサージ指圧師の資格を持つ施術師が、自宅や施設に来てマッサージをしてくれます。

主治医の同意書を病院からもらえれば、医療保険が適用となります。

対象となる方は、

・脳血管障害及び後遺症

・中枢性神経疾患

・慢性関節リウマチ・脊椎損傷

・変形を伴う関節拘縮・筋力低下

・医師がマッサージを必要と認めたとき

となっています。

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訪問マッサージの料金はいくらかかるの?

料金は身体局所ごとの料金となっています。

【局所について】
身体を5つの局所
(①躯幹②右上肢③左上肢④右下肢⑤左下肢)に分けます。
その局所に対し医師が同意した箇所がマッサージの対象となり、局所の数を元にマッサージ料金が算出されます。
※1局所1回につき、340円となります。
 
 
訪問マッサージ なごみ治療院 在宅マッサージ 在宅訪問マッサージ 健康保険訪問マッサージ 医療保険訪問マッサージ 訪問リハビリマッサージ

その他、 往療料金として4kmまでは2,300円、4km超えると2,700円がかかります。

例えば5部位マッサージを受けると340円×5=1,700円。

距離が4kmまでであれば2,300円ですから、合計4,000円。

医療保険が1割負担の方であれば、400円の自己負担となります。

1回の施術時間は20分程度となっています。

 

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脊髄梗塞の後遺症で左下肢に麻痺があるさだ男さん(仮名)85歳。

さだ男さんは、週3回、訪問マッサージを利用して体が固まらないようにマッサージを受けています。

さだ男さんは身体障害者手帳を所持し、医療保険はマル福なので、自己負担なしでマッサージを受けることができます。

さだ男さんは、毎晩足のしびれでよく眠れず、隣に寝ている奥さんを起こして足に薬を塗ってもらっています。奥さんも毎日の事なので大変です。

さだ男さんの家に来てくれたマッサージ師さんは、あん摩マッサージ指圧師の他、はり師・きゅう師の資格を有しており、はりを施術してもらった時には、しびれが良くなっており、夜もよく眠れるそうです。

奥さんも少しは夜間の介護が楽になったでしょう。

 良かったですね、さだ男さん。