大切な人が認知症になっても
こんにちは。ハルです。
もし、あなたの大切な人が認知症になったら今までと同じように接することができますか?
認知症には大きく分けてアルツマー型認知症とレビー小体型認知症、血管性認知症があります。
アルツハイマー型認知症とは
アルツハイマー型認知症の方の主な症状は、新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れます。食事をしたこと自体を忘れてしまうのはそのためです。また、日付、昼か夜か、今いる場所、家族の顔などがわからなくなることもあります。さらに判断する力や理解する力が落ちて、食事を作ったり、おつりを計算することができなくなったりします。
レビー小体型認知症とは
レビー小体型認知症の方の主な症状は、実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が目立ちます。また、手足が震える、小刻みに歩くなどパーキンソン症状がみられることもあります。頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することも特徴的です。
血管性認知症とは
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症です。脳の場所や障害の程度によって、症状が異なります。そのため、できることとできないことが比較的はっきりとわかれていることが多いです。手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります。
認知症と言っても、自宅である程度自立した生活ができている方もいれば、食事の食べ方も分からなくなったり、排泄した便を丸めてしまう人もいます。
認知症のまり子さん(仮名)67歳。
まり子さんは、ご主人との2人暮らしです。
ご主人は「いつまでもキレイでいてほしい。」と、いつもおシャレな洋服を着せてあげ、髪を染めてくれていました。また、時には一緒に外食をしたり、公園に行くなど、認知症はあるけれど夫婦2人の生活を楽しんでいました。
ところがだんだん認知症が進み、ご主人の事が分からなくなってきてしまいました。
週3回ディサービスを利用していましたが、ディサービス利用中にイスを持ち上げて暴れるようになり、他の利用者さんが危険ということでディサービスには行けなくなってしまいました。
毎日、自宅でご主人といる生活。ご主人も気が休めません。
外に出ると、一人では帰って来られないので、玄関には厳重にカギを掛けました。
まり子さんは「そこに子供がいる。」などと、実際にはいないものも見えるようになってきました。
それでも、ご主人は自宅で懸命に介護しました。
しかし、食事の仕方が分からなくなり、ご主人が食事を食べるように促しても食べようとしません。また、家の中での暴れ方がひどくなり、ご主人も押さえつけるようにして対応していました。
もう、こうなっては自宅での介護は無理です。
グループホームへの入所を勧め、現在は認知症に対してプロの職員の見守りの元、穏やかに生活されています。食事も食べられています。
ご主人も定期的に面会に行っているそうです。
夫婦共倒れにならなくて本当に良かった。