令和6年度介護保険改定
3年に1度見直される介護保険。
今回の改定でもたくさんの変更があり、今の時期携わっている職員さんは大変です。
今回の介護保険改定でケアマネジャーは何人の利用者さんを担当できるの?
人員基準の第二条では
「利用者の数が三十五又はその端数を増すごとに一とする。」
と明記されています。
つまり常勤のケアマネジャー1人に対し35人の利用者を担当するということです。
これまでは担当の利用者さんが39人を超えると40人目からは減算されて介護報酬が支払われていました。
しかし、3年前の令和3年度の介護保険改定では、ICT機器の活用または事務員の配置をすることで44人までは減算されなくなりました。
さらに令和6年度の改定で、ケアプランデータ連携システムの活用と事務職員の配置をすることで、49人まで減算されなくなったのです。
しかもこれまでは介護度の軽い要支援1と要支援2の利用者さんは、2人で1件と換算されていましたが、令和6年度の改定では3人で1件とカウントされます。
ということはケアマネジャー1人で50人~70人くらいの利用者さんを担当する可能性がでてきたのです。
そんなに利用者さんの名前覚えられませんよ。
しかも毎月利用者さんの自宅を訪問しなくてはいけなかったのですが、サービス担当者会議で医師やサービス事業者と協議をしてテレビ電話などが利用できるなどの条件をクリアすれば2ケ月に1度の訪問でよくなります。
要支援1と要支援2の利用者さんに関しては、同じく条件を満たせば6ケ月ごとの訪問でよくなるそう。
こうなった背景にはケアマネジャー不足が原因か。
私は利用者さんと信頼関係を築き、きちんとケアマネジメントができる人数は、やはりケアマネジャー1人あたり35人がベストだと思います。
担当人数が多くなると、1人1人の利用者さんの話もろくに聞けなくなるし、提供できる情報もおざなりになってしまうと思う。
全国的に不足しているケアマネジャー。
今回の介護保険改定で、ケアマネジャー1人で担当できる人数を増やして乗り切ろうとしているのでしょうが、これでは新しいケアマネジャーが育ちません。
ますますケアマネジャーが不足すると思います。
日本の国のエライ人達に言いたい。
ケアマネジャーが担当できる人数は35人でいいので、介護報酬を増やしてください。
もっと収入がアップすれば、全国のケアマネジャー不足は解消するはずです!